【メンバーブログ】Kumenyana通信vol.7『オーダーメイド!アフリカンテキスタイルのワンピースが出来るまで』

こんにちは、ルワンダメンバーの森本です。

ルワンダでは暑かった乾季も終わりに近づき、雨季の季節がやって来ようとしています。

私は太陽が燦々と照りつける乾季が好きなので、乾季がもう終わってしまうのかと名残惜しい限りです。

ルワンダの雨季というと、日本の梅雨に似ているというと想像しやすいかもしれません。

どんよりとした曇りの日が続き、バケツの水をひっくり返したような雨が降ります。

この大雨が降ると毎回と言っていいほど室内浸水するため、我が家では雨の後の水かきが日課となります。

 

そんな曇天の中でも目を引くのが、ルワンダ女性が身に着けている鮮やかな衣装。

最近は洋服を着る人も多くなってきましたが、鮮やかでデザイン豊かなアフリカンテキスタイルを使ったワンピースはやっぱり良いものです。

それを何ともお洒落に着こなす彼女達は本当に素敵で、惚れ惚れしてしまいます。

 

私はというと、結婚の贈り物でアフリカンテキスタイルのワンピースを一着持っている程度。

他のデザインの服も欲しいなと思いつつも、仕立て屋さんは近所にも沢山あるしいつでも行けると先延ばしにしていたらロックダウンや外出規制が続き、結局作りに行く機会がありませんでした。

そうこうしているうちに新しいワンピースがいよいよ必要になったということで、近所の仕立て屋さんにお願いしに行くことになりました。

 

 

まずは旦那さんがテイラーさんと仕立ての値段確認と交渉へ。

なぜ服を着る本人が値段交渉をしなかったのかというと、私が値段を聞くとムズング価格(外国人価格)になり驚くほど上がることもあるからです。

なので今回は旦那さんに大体の値段を確認してもらうことにしました。

 

 

服を仕立ててもらうには、まず生地選びから始めます。

一般的には市場などで自分の好きな生地を購入し、仕立ててもらうことがほとんどです。

 

この生地選びが、服を仕立てる時の一番楽しく一番大変な作業かもしれません。

色やデザインが数えられないほどあるアフリカンテキスタイルの中から、自分のお気に入りのものを見つけるというのは本当に楽しいのですが、デザインが豊富すぎるというのも困ったもので、生地を選んでいるうちにあれも良いこれも良いと色々と目移りしてしまいます。

そしてその結果、なかなか生地が決められないということもしばしばです。

 

今回は残念ながら市場に行くことが出来なかったため、仕立て屋さんのところにある生地の中から選ぶことになりました。

私はいつも生地選びをすると即決出来ず時間がかかってしまうので、数種類のデザインの中から選ぶくらいが丁度良かったです。

 

 

その中から私が選んだ生地はこれ。

候補を絞ってから家族とテイラーさんに、私にはどれがいいか見てもらいながら決めました。

日本で着ると派手だと言われるだろうなと思いながらも、案外着てみるとそうでもないということも多いので気にしませんでした。

 

生地が決まったら、どんなデザインのワンピースにするかを決めていきます。

どんなデザインがあるかというと、タイトなワンピースやセットアップ、布をふんだんに使ったゴージャスなワンピースなど様々です。

今回私が選んだデザインは少しゆったりめのワンピース。

なぜかというとコットン生地で伸縮性がないので、着る時のストレスを考えるとゆったりめの方が良いと思ったからです。

 

 

デザインが決まったら必要な箇所の採寸をしていきます。

日本では既製品を着ていたので、こうやって採寸をして自分だけの服を作ってもらうんだと思うと、何だか特別な気分になりました。

 

さて採寸が終われば、いよいよ裁断に入っていきます。

これまで沢山の服を作ってきたこともあって彼女達の頭にはパターンがしっかりと入っていて、とても手際が良いのです。

ササっとチョークで型を取ったと思えば、どんどんと裁断していきます。

私はというと何の自慢でもありませんが、裁縫は学校の家庭の授業でやっていたぐらい。

服作りとなれば雑巾を縫うのとは全く違って、裁断一つとっても結構な時間が掛かるんだろうなぁ、でもやっぱり服とか作れると楽しいんだろうなぁなど、色々考えながら着々と進む作業を眺めていました。

 

裁断が終わると最終作業の縫製です。

縫製にはミシンを使うのですが、日本のように電子ミシンではなくルワンダでは足踏みミシンが主流です。

何と言ってもこのレトロな見た目は味があっていいですね。

私は足踏みミシンを使ったことがないのですが、簡単そうに見えて使いこなすにはなかなかコツがいるようです。

 

裁断が終わった生地を次々と縫い合わせていくテイラーさんの手つきは、やはりプロですね。

ちなみに今縫っているのは旦那さんのシャツ。

あまりにもテイラーさんが簡単に縫っているので、やっぱり服作りって面白そう、というか私も何となく作れるんじゃない?という根拠のない自信がまたふつふつ湧いてきたり…。

とりあえず雑巾を縫うところからやり直しだなという結果に落ち着いたと共に、やはりモノづくりは良いなぁと思うのでした。

 

さて、そうこうしているうちに3日ほどでワンピース2着などが完成しました。

生地選びの時は派手かなぁと思っていたのですが、ワンピースが完成してみるとアフリカらしいカラフルなデザインなので私的には大満足。

初のオーダーメイドワンピースなので、今後も着れる限り大切に着ていきたいと思います。

日本でもアフリカンテキスタイルを使った服を販売しているお店も沢山あるので、皆さんもアフリカンスタイルに一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

たまにはこういう派手な服を着るのも気持ちが上がっていいものですよ。

 

 

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