【メンバーブログ】Kumenyana通信Vol.4 『ルワンダの食べものは美味しい⁉』

Mwiriwe!

こんにちは、ルワンダ在住の森本です。

 

日本は梅雨の季節がやってきましたね。

ルワンダは雨季が終わり、大乾季と呼ばれる一年のうちで最も暑く雨の少ない季節がやってきました。

日本の夏と違って湿気はなくカラッとしていますが、そのかわりにジリジリと照り付ける太陽は強烈です。

そんな時は冷たい飲み物が欲しくなるところですが、ルワンダではジュースやビールといった飲み物はだいたい常温。

でもこの常温の飲み物も慣れてしまえば、なかなかいけるものです。

 

さて今回はルワンダの「食」についてお話をしたいと思います。

皆さんは、ルワンダ料理にはどのようなものがあるかご存じでしょうか?

 

まず初めにご紹介したいのが、ルワンダのレストランでよく見かける“ビュッフェ”

このビュッフェのいいところは“早い・ 安い・美味しい”の三拍子が揃っていることです。

料金はお店によって様々ですが、約170円~500円とお手頃な値段。

そして何より、待たずに美味しい料理が食べられるというところが一番のポイントです。

なぜならレストランに行くと、オーダーから料理が来るまで1時間以上待つことも珍しくないためです。

 

またルワンダと日本のビュッフェでは少し違いがあります。

それは料理が一回盛りということです。

お皿から溢れんばかりにいっぱいに盛るため、いつも山盛り状態。

 

他には、肉や魚は2つなど取れる個数が決まっていたり別料金ということです。

2つと聞くと何だか少ない気もしますが、1つが大きいため食べ応えは十分。

 

気になるメニューはというと、芋・豆・米といった炭水化物が中心。

ジャガイモなどの芋をふかしたものやフライ、豆のグリルやトマト煮込み、イソンベ(キャッサバの葉を細かくして煮込んだもの)、肉や魚のグリル、サラダやご飯など、その他にもカウンガ(白トウモロコシをお湯で捏ねたもの)やマトケ(調理用バナナ)などがあります。

レストランによってはそれに加えて、スープやフルーツが付いてくるところも。

ビュッフェは一皿でルワンダ料理を満喫することができるので、ルワンダに訪れた際には是非食べて欲しい料理の一つです。

 

次にご紹介したいのが“ブロシェット”

日本でもおなじみ炭火串焼きです。

種類は牛肉、鶏肉、白身魚などで、他にもやぎ肉や“ジンガロ”と呼ばれる内臓の串焼きがあり、どれもスパイスが効いていて絶品です。

ルワンダでは水よりビールの方が安いということもありビールを飲む人が多く、ブロシェットはビールのおつまみとしても人気があります。

 

ルワンダではブロシェットや料理を食べる時に欠かせないものがあります。

それは“ピリピリ”や“チリ”と呼ばれるハバネロペッパーや“アカバンガ”というイエローペッパーから出来た香辛料です。

 

このルワンダで人気の香辛料“アカバンガ”

実はこれを生み出したシナ・ジェラルド氏は、ルワンダで最も有名な起業家と言われています。

彼がビジネスを始めた20年数年前、従業員はたった一人というとても小さな企業でした。

路上でスナックの販売をしていた彼は、ある時スナックではなくスナックに合う香辛料を作ろうと考えました。

そこで生まれた商品が“アカバンガ”

今までありそうでなかったこの香辛料は見事にヒットし、ルワンダ中で親しまれる商品となりました。

その後数々の人気商品を生み出し、現在では数百人の従業員を雇用する大企業にまで成長しました。

そして彼は現在、その収益で学校設立や貧困に苦しむ人達に農業のスキルを教えてサポートをするなど、農業を通してルワンダの貧困問題解決をすべく活動を続けています。

 

次に、日本では食べる機会が滅多にないアフリカ特有の食べ物をご紹介。

 “マトケ”と呼ばれる調理用バナナ。

マトケは灰汁が強いためか直接素手で調理をすると手が真っ黒になるため、手のひら全体に油をたっぷりと塗り込んでから調理をします。

マトケは煮込むとジャガイモのような、ほくほくとした食感でクセになります。

ちなみに本当かどうかは分かりませんが、ルワンダの女性達はマトケを食べるとお尻が大きくなるという理由で大好きなんだとか。

 

そして最後は日本でも時々耳にする“カウンガ”や“ウブガリ”

これらはルワンダに限らずアフリカ諸国で主食として食卓にあがります。

カウンガはトウモロコシ、ウブガリはキャッサバが原材料。

味と食感はというと、カウンガは甘くない粘りのある軽羹、ウブガリは少し酸味のあるお餅といった感じでしょうか。

このカウンガとウブガリの作り方はいたって簡単で、お湯と粉を混ぜ合わせて捏ねるだけなのですが、だんだんと粘りが出てくるため結構な力仕事。

以前カウンガ作りに挑戦したのですが途中で疲れてしまい、ママ達に笑われた思い出があります。

 

他にもルワンダでは、中華料理、タイ料理、メキシコ料理など様々なジャンルの料理を楽しむことが出来ます。

そして今、食事の楽しみ方も変化しつつあります。

 

日本でもCovid-19拡大後、デリバリーサービスが増えましたよね?

ルワンダも同様で外出規制が始まって以来、デリバリーサービスが急速に普及しました。 

 

いくつかあるうちの一つ“vuba vuba”というデリバリーサービスアプリ。

Uber Eatsに似ているのですが“vuba vuba”は料理だけでなくスーパー・薬局・お花屋さんなど様々なジャンルのお店が提携しています。

支払いは現金、クレジットカード、MOMO(モバイルマネー)。

意外かもしれませんが、ルワンダでは日本以上にキャッシュレス化が進んでいます。

そのため、買い物をはじめとした支払いや個人間の送金なども全て携帯電話やスマホ一つで済んでしまうのです。

私も今まで現金払い派でしたが、先日ついにMOMOデビューを果たしました。

 

そして肝心の“vuba vuba”のサービスはというと、ルワンダらしいの一言に尽きます。

 

なぜなら、オーダーしてから到着までとにかく時間が掛かる!

私が以前利用した時は2時間という、しっかりアフリカンタイムで届けてくれました。

ちなみにこのアプリの名前でもある“vuba”とはキニャルワンダ語で“すぐに”という意味だそうです。

 

いかがでしたか?

今回ご紹介した中で、食べてみたいものはありましたか?

なかなか味わう機会のないアフリカ料理ですが、以前に比べると日本でもお店が増えてきていると思います。

皆さんも機会があれば、是非お店に足を運んでみてくださいね。

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