【メンバーブログ】LGBTQメンバーのための社内環境作り、原動力はカミングアウトしてくれた元同僚の存在

こんにちは!サクラグ広報の栗山です!

昨年12月に時短ママ広報として入社し、早3か月が経ちました。

 

IT業界、広報共に未経験だったため、本当に右も左もわからず、しばらくの間は、ブロックチェーン?コーディング?それはなんぞや??と、毎日新しく聞くワードを必死に検索しまくる日々だった私(今もしますが)笑。

入社初日にコーディングという言葉を初めて聞いたとき、「コーディネートをするってことかなぁ?」と本気で思っていました笑。話を聞いていくうちに、「あかん、これはどうやら違うぞ‥」と気づき、検索して、とんでもなく恥ずかしくなった記憶が、まだ昨日のことのように思い出されます。

 

そんな私、先日初めてのプレスリリースを出しました~~!

パチパチパチ~!!(拍手)

 

初めてのプレスリリースは、Famiee「パートナーシップ証明書」の導入について。

同性パートナー向けの民間発行パートナーシップ証明書が、SAKURUGの福利厚生で適用可能になりました!という内容です。

リンク:サクラグ、Famiee発行の「パートナーシップ証明書」を全社導入開始 同性パートナーも家族としての福利厚生適用可能に

 

 

私は、民間でこのような証明書が発行・運用できるなんて、想像もしていませんでした。

なぜこのパートナーシップが民間で発行できたのか、それは、私がサクラグに入社するまで恥ずかしながらそのワードさえ知らなかった「ブロックチェーン」の仕組みがあったから。

サクラグも研究開発に取り組んでいるブロックチェーンの仕組みによって、民間発行ながら、自治体である東京都世田谷区と同内容の証明書を可能としています。

 

 

実は、LGBTQ、SOGIなどのセクシャルマイノリティについて、私自身今までの人生で身近に感じる機会があり、今回のFamieeパートナーシップ証明書の存在を知った時は、心から感動し胸が熱くなりました。

 

 

かれこれ30年近く前の話です。

私は、1学年40名程の小さな小学校に通っていたのですが、同級生に「たなっち(仮名)」という女の子がいました。いつもズボン姿で髪型はベリーショート、よく男子とサッカーをしていて、ぱっと見男の子にしかみえない、そんな子でした。

その頃は、ジェンダーフリーやLGBTQなんて言葉は、今ほど浸透していなかったけれど、学年の40分の1であるたなっちの個性に私たち子どもは疑問を抱くこともなく、すんなりありのまま受け入れられていました。

中学では、制服のスカートをガニ股歩きで着こなしていたたなっち。高校はブレザー&パンツで通い、しばらくして女の子と付き合っているという話も聞きました(ちなみに、歴代彼女はめっちゃ可愛い子ばかりで、そのモテモテ具合にびっくりした記憶)。

 

そして、大学生になった私は、セクシャルマイノリティの講義を受けているときに、あ!たなっちはいわゆるトランスジェンダーなんだ!ということを改めて認識しました。

その頃は、たなっちとは大分疎遠になっていたのですが、講義の中でLGBTQ団体の方の話を聞き、セクシャルマイノリティの実情を知る中で、社会には様々な壁が存在することを知り、なんとも言えないもやもやとした気持ちになったことを覚えています。

トランスジェンダーという言葉を通してなんだか急にたなっちが特別な存在に感じられてしまったことと、子どもの頃に私が感じていた「たなっちはたなっち」という感覚が、社会の共通認識とは程遠いという現実に対するもどかしさ、そして違和感を強く感じた瞬間でもありました。

 

 

また、以前勤めていた会社には、私が知る限りゲイの同僚が2人いたのですが、1人はオープンにしていている方、もう一人はカミングアウトを受けて初めて知りました。

 

カミングアウトしてくれた彼とは、同じチームで年も近く、よく飲みに行く仲だったのですが、ずっと会話になんともいえない違和感を感じていました。

特に、彼女の話になると特に歯切れが悪く、一瞬変な間ができるんです。

プライベートの話あまりしたくないのかな?と、壁を感じ、ちょっと遠慮してしまっていました。

彼氏の話を彼女に転換して話しているんだから、当然そうなりますよね。本人曰く、短時間の間で頭フル回転で変換していたそうです。カミングアウトを受けて、「なるほど~~~!そういうことやったのか!」と謎が解けました。

 

同時に、今まで言えずに我慢してたという彼の下ネタは一気に解放され、会話の内容は急変!とんでもなく濃くなったのですが笑。

 

 

しばらくして私が感じたことは、これまでの何とも言えない壁は飲みの席だけでなく、仕事でもあったんだなぁということ。

カミングアウト前後では、無意識下の遠慮が減ったからか、明らかにお互いのコミュニケーションが活発になり、チームとしての結束が強くなったと感じました。

特に、たまたまタイミングがそうだっただけかもしれませんが、彼の成績はその頃から更に伸び出しました。

ありのままの自分を表現できるということは、人間関係そして仕事にもプラスに働くのではないか?当時の経験から、そんな風に思うようになりました。

 

 

現在、人口の8~10%近くがLGBTQなどに該当するといわれているそうで、これは現在の日本の10代の人口とほぼ同じ割合だとか。

いつも行くコンビニの店員さんや親戚の子など、日常生活で10代と関わることって多かれ少なかれありますよね。ということは、LGBTQの方とも皆知らず知らずの内に同じ位関わっているんです。

 

セクシャルマイノリティは決して特別なことではありません。

私は、そもそも問題が生じてしまっていること自体おかしいとさえ思っています。

当たり前で、普通で、その人のありのままの姿として、お互いに認めあえる関係、わたしが子どもの頃に持っていた「たなっちはたなっち」という感覚をみんなが持てる環境になってほしいと心から願っています。

 

 

そして、「ひとの可能性を開花させる企業であり続ける」をビジョンに掲げ、社内に浸透しているサクラグなら、そんな環境が実現できると信じています。

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